Linux流のデスクトップ操作

マウススクロールでつまみを操作する

Unix系デスクトップ及びツールキットは多くの場合、タイプを問わずボリュームコントローラ(つまみ)をホイールスクロールで操作できるようになっています。 これは、タッチパッドでのスクローリングでも同じですし、選択ダイアログボックスにおいても同様です。

PulseAudioのボリュームアプレットも多くの場合、ホイールスクロールで操作できるため、いちいちパネルを開いてボリュームを操作しなくても、ボリュームアプレット上でホイールスクロールを行うだけで調整できます。 また、PulseAudioボリュームアプレットは、ホイールクリックによってミュートを切り替えることもできます。

Ctrl+Cしなくてもコピペできる

X Window Systemにおけるコピー&ペーストする領域はSelectionとClipboardの2種類があり、 このうちSelectionは選択反転した時点でコピーされます。

これをヤンク(貼り付け)するにはホイールクリックを行います。

なお、Viに備わっているバッファはこれとはまた別の機能です。 Vimはバッファ領域として"+あるいは"*としてSelectionやClipboardを操作することもできますが、 これはVim自体がこの機能を含んでビルドされている必要があります。

xorg-xselはコマンドラインからこれらの領域を操作します。

GNOMEを使用している場合、GNOMEはホイールクリックによるヤンクをしないようにしています。

スクロールバーのホイールクリック

スクロールバーをクリック時にはWindowsと違い「クリック位置に飛ぶ」という仕様になっているのですが、 これはツールキットなどにもよって異なります。

ウェブブラウザのスクロールバーなどはWindowsと同じ「1ページスクロール」になっていたりします。

しかし、そのような場合でもスクロールバー上でホイールクリックするとその位置に飛ぶようになっています。

また、Firefoxではabout:configにおけるmiddlemouse.contentLoadURLが有効になっており、アドレスを右クリックすると新しいタブで開きます。 Windowsと同じにするにはこれを無効にし、general.autoScrollを有効にします。

ボタンアップでメニュー決定

Unix系GUI環境ではほとんどの場合、ボタンダウンでメニューが開くようになっている場合は、ダウンしてメニューアイテム上でボタンアップするとそのアイテムが選択されます。

これは、元々のUnixのウィンドウマネージャはルートウィンドウ上で押したボタンによってメニューが開くようになっており、ボタンを押している間だけメニューが開き、上げると選択という構造だったためです。

逆に、短く押すようにしないとうまく選択できない場合もあるかもしれません。

ウィンドウリスト上でのマウススクロール

パネルアイテムがラベル型のウィンドウリスト(Windowsにおけるタスクリスト)の場合、ウィンドウリスト上でホイールスクロールするとウィンドウが切り替わるようになっているのが一般的な振舞いです。 また、ワークスペースアプレットにおいてもワークスペースを循環するようになっています。これは、ブラウザのタブと同じような挙動です。

一方、アイコン型のウィンドウリストの場合、この挙動は一般的ではありません。

コマンド型ランチャ

だいたいのデスクトップ環境はAlt+F2でコマンドによる起動、または検索による起動ができる小窓が開きます。

なお、EnlightenmentはAlt+ESCに、Budgieの場合はCtrl+F2になっていますし、 Deepin’の場合Alt+F2で組み込み端末が開きます。

Altウィンドウ操作

Unix系デスクトップ環境では

という仕様になっています。

ウィンドウがはみ出してしまうような場合に便利ですし、移動やリサイズでいちいち位置合わせをしなくていいのも便利です。

ちなみに、昔のtwmにおいては「ウィンドウ枠はどこであっても移動」という仕様でした。 Altを使う仕様はそれより新しいのですが、ウィンドウのどこでも構わないためより便利です。

Alt+ホイールクリック、あるいはAlt+ホイールドラッグについては明確に定まっておらず、Cinnamonではウィンドウメニューを開く、 KDE Plasmaでは自由に設定できる、となっています。

ウィンドウラベルに対する操作

Windowsでは見ない挙動として「シェード」があります。 これは、「ウィンドウをウィンドウラベルだけを残した状態にする」というものです。

便利かというと微妙なところで、本来はこれは最小化の代わりに存在します。 XFce4(xfwm)やCinnamon(Clutter)では設定によってボタンをつけることができるほか、設定によって他のウィンドウマネージャでもラベルに対するホイールイベントとしてできるようになっていたりします。

また、Cinnamonはウィンドウラベルに対するホイールイベントで透明度を変更することができます。