#1 準備しましょう

この連載の対象

プログラミングを学習したい(あるいは学習しなければならない)人、 プログラミングができるものの基礎からの理解に不安がある人、 プログラミングをちゃんと理解したい人が対象です。

基本的にはプログラミングについて全く知らないという段階からの学習を支援します。

これにあたって次のことを前提としています。

何が必要か

まずプログラミングするにはコンピュータが必要です。

紙とペンで足りるとか1、脳があればどこでもできる、なんて人もいますが、それでは実行ができません。

コンピュータはそこまで高性能なものでなくても構いませんが、最新のプログラミング処理系が動作する環境のほうが良いでしょう。2

必要なのは簡単に言えば

の3つです。

お金がかかる?

コンピュータが既にあるという前提ならば、言語選択や開発手法、学習方法も含めて「お金をかけないようにする」というのがアリであれば特にかかりません。

特別お金をかけるということは必要ないでしょうが、Linuxを使うという話になると、USBメモリーくらいは買わないといけないかもしれません。

エディタ

エディタはコードを書くためのソフトウェアです。

とはいっても決して難しいものではありません。 最悪、Windowsに付属している「メモ帳」でも構いません。 しかし、メモ帳のような制約が多く使いにくいソフトウェアをわざわざ使う必要はないでしょう。 優れたエディタを使うのが快適かつ正しくプログラミングするために必要なことだといえます。

コンピュータに十分性能があるのであれば、Atomエディタがおすすめです。 Chromium(Google Chromeのベース)がベースになっているため、処理性能はそれなりに必要です。 Windows / Mac / Linux / Unixに対応します。

あとは定番のサクラエディタでしょうか。

でも個人的にはNotepad++のほうがおすすめできます。

Linuxでしたら候補はとても豊富です。KDE派の人ならばKwrite/Kateは強力なエディタですし3、GEdit/Plumaもそれなりに使えます。 Geanyも強力なエディタですし、Vim/NeoVimやEmacsもまた強力です。 そのほかにもMeditもありますし、Mousepadだってプログラミングに使うことができます。 もちろん、Atomもありますね。

逆にIDEと呼ばれるものは支援機構やプロジェクトという概念などが学習を阻害する可能性があるため、この教程においては使用しないことを勧めます4

この連載ではAtomを使っていきます。5

実行環境

この連載ではJavaScript, Perl, Rubyを使用します。

JavaScript

JavaScriptはウェブブラウザに内蔵したものを使用します。

Mozilla Firefoxか、Chromium系6のブラウザをインストールすると良いでしょう。 この連載ではNode.jsは扱いません。

Perl

Linuxユーザーであれば恐らく最初から入っています。

WindowsではActive PerlやStrawberry Perlではなく、Cygwin Perlを使用します。

まずCygwinをインストールします。 あなたが64bit Windows(Windows 7であれば32bitもありえますが、Windows 8以降ならば恐らく64bitでしょう)であればsetup-x86_64.exeを、32bit Windowsであればsetup-x86.exeを使用します。 英語が読めないのであれば、上部にあるこれらの文字列を探すと良いでしょう。

Cygwinのインストール中に“Select Packages”という画面が出ます。 この中にPerlという項目がありますから、Defaultと書かれている部分をクリックするとInstallになります。

Cygwinインストール時にインストールし忘れた場合、再度Cygwinインストーラを実行してパッケージを選択してください。

連載で扱うPerlのバージョンはv5.26以降です。

Ruby

LinuxユーザーであればリポジトリなどからRubyをインストールしてください。

WindowsではRubyInstaller for Windowsを使用します。これに伴ってMSYSもインストールされます。 ダウンロードしてインストーラを実行して、あとは質問に答えていくだけです。

ダウンロードはDownloadを洗濯したあと、RubyInstallersとして挙げられている候補の最も上にあるバージョン(数字の大きなバージョン)をクリックします。 64bit WindowsであればRuby n.n.n-n (x64)を、32bit WindowsであればRuby n.n.n-n (x86)を選択してください。 (執筆時点でn.n.n-nは2.5.0-1になっています)

連載で扱うRubyのバージョンは2.5です。

作成にあたって

追加の用意

プログラミングに適したフォントを持っていないかもしれません。

プログラミングにおいて使いやすいと評判のフォントとしてはMigu 1Mがあります。 日本語を一切入れないつもりであればUbuntu Monospaceも人気ですね。

あと、隠れた良品として梅フォントがあります。 梅ゴシック/梅ゴシックO5は特にコーディングで使いやすいフォントです。

Windowsでも簡単に手に入るコーディング向きのフォントが少ないため、あまり紹介できませんでしたが、コーディング時に人気のあるフォントとしては以下のようなものもあります。

補足事項

よく、フリーソフトは色々問題が起きて怖い、と仰る方がいらっしゃいますので、補足しておきます。

2018年2月10日現在、

について、(リンク先である)公式が配布しているパッケージに余計なソフトウェアの添付や怪しげな挙動がないことは確認済みです。


  1. 私はそういう環境でプログラミングしていたこともありますが…

  2. Windows XPはさすがにちょっと古いかもしれません。

  3. プログラミングはともかく、こうした記事を書くのにはCinnamon派の私ですがKateを使っています。

  4. Visual StudioやEclipce, NetBeansなどのことです。

  5. これくらいであればKWriteを使っていきたいのですが、WindowsとLinux両方で共通してみられるようにするためです。

  6. Chromiumのほか、Google Chrome, SRWare Iron, Comodo Dragon, Operaなどがあります。Chromiumで良いと思いますが。

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